国体強化練習に参加してきました。
男子は約30名が今回エントリーしていましたが、今回の練習で15人選抜されて更に練習を続けます。最終的には6名が選手登録されるそうですが、昨年の正選手はこの強化練習には参加していないそうなので、実際に国体選手になるにはかなり狭き門。強化練習は、今年の国体出場というよりも、将来的に県の代表選手を作っていく、県の弓道レベルを上げるのが目的ではないかと。勿論私は選外でしたが、県内の実力のある弓引きと一緒に練習ができ、また、先生がつきっきりで指導をしてくれて、この6回の練習会はかなり有意義でした。
先生が冒頭仰っていたのは「最後は精神の強さが重要である」という事。当たり前といえば当たり前ですけど、そこが一番難しい。どんな場面においても落ち着き正しい射をする。それが出来たら苦労はしないけど、常に高いレベルで的中をする人はそれが出来ているということです。
考えてみれば、弓道は弓に掛けられた弦を引き、その力を矢に乗せて的に向かって射るという極めてシンプルなものです。同じ動作が出来て狙いが正しければ常に同じところに中る。それができないのは、人間の身体がふにゃふにゃで、ちょっとした気持ちの乱れで色々なところに不要な力が入って中らなくなるから。基本的な体の動き、例えば、手の位置はこう、背中の筋肉をこう使う、その時の目線はこうなどは、こうした講習会で学ぶことができますが、”こころ”の指導はできません。
的前に立った時、気持ちをしっかり持つ為にはとにかく的前に立ち行射をするしかありません。しかしながら、私、土日しか練習できません。その土日も休日出勤が多く毎週できるわけでもなく。そんな私が国体強化練習に参加しているのがおかしいんですけど(^_^;)。
昨日、大阪なおみ選手が、全豪シングルス優勝しました。世界ランキングもアジア初1位に。
技術的なもの、生まれもった資質も勿論ありますが、大舞台で実力を出し切るのはひとえに精神の強さにほかなりません。くさってしまって試合を投げてしまったり、完全に相手に呑まれてしまったりすると、思うように実力を発揮できずに終わります。優勝をするということは、それだけ自分の気持ちをしっかりコントロールできているということです。
今回の強化練習参加を契機として、国体はともかく、公式試合で少しでも恥ずかしくない成績を残すために、もう少し真剣に弓道に取り組もうと思いました。
がんばろ。