日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」(ネタバレなし)

 「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」観てきました。いつもなら仕事帰りにレイトショーで観るのですが、今は緊急事態宣言中で、20時以降の上映がない為有給休暇を取って。
 朝イチの回でしたがほぼ満席。1個おきの席なので非常に快適に鑑賞することができました。


 まだ公開5日目なので、ネタバレはしません。ネタバレなしでどこまで感想をかけるか…。

 まずはエヴァンゲリオンの思い出から
 1995-96年の本放送の時は、夕方の放送で、タイミングが合った数話だけ見ました。最終2話放送の頃は、かなり話題になっていて録画してみました。しかし、それまでの話を知らず、最終2話だけ見ても「なんだこの自己啓発セミナー」は??と、わけのわからない状態。その後、深夜の再放送でやっと全話見て「なんかとんでもない作品」だという認識を持ちました。
 映画の「シト新生」は、元々25.26話をリメイクする、という話でしたが、進行の遅れで、24話までの再編集(DEATH編)とリメイク25話前半部のみ(REBIRTH編)として公開。観たいのは25.26話のリメイクだったので、スルーしました。
 その後、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」として、25.26話が公開されて、TV版旧劇場版を合わせ、「新世紀エヴァンゲリオン」は完結しました。

 ところが、このリメイクされた25.26話、特に26話後半の観念的な映像の羅列と、後味の悪い結末で、まずは自分の中でのエヴァは「話題になって心酔したけど、まぁそれだけの作品」となりました。

 そして今から14年前にエヴァンゲリオンを「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」としてフルリメイクされることが発表され、。第1作『序』が2007年に、第2作『破』が2009年に、第3作『Q』が2012年に、そして第4作『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』が2021年3月公開、新劇場版公開から14年、TV版からは26年が経過していました。
 新劇場版についてはすべてロードショーで観ており、blu-rayも所持しています。

 「新劇場版」について
 TV版をなぞりつつTV版と似て非なる世界、というのが第1印象でした。第1作「―序」公開もTV版制作時から、10年以上経っており、作画技術は飛躍的に向上しています。「―序」までは、ストーリーは大きく変わることはなく、映像美に酔いしれ、改めてエヴァの面白さを再確認しました。
 そして2年後の「―破」。
 これも途中まではTV版の焼き直しでしたが、中盤から後半に行くにつれ話がどんどんオリジナル展開に。勿論映像的に素晴らしいのは言わずもがな、作劇的にも緩急が付いてこれまでのどの作品よりも素晴らしい出来でした。
 3年後。待ちに待った「―Q」の公開。絵はもちろんきれいなのですが、いきなりの「―破」から14年後の世界。わけのわからないまま95分があっという間に過ぎ、茫然…。blu-rayでも配信でも、何度かのTV放送でも観ていますが、謎は深まるばかり。あまりにも唐突な展開に、正直ここで気持ち的にはエヴァから離れました。
 そして今回の「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」。途中庵野監督は「シン・ゴジラ」を挟み、制作は2020年に完成していましたが、コロナ禍の為延期され今週やっと公開。「―破」から9年経っていました。

そして「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」について
 作品の内容について「よかった」とか「悪かった」とか書くことも、ネタバレに近いので敢えて書きません。
 上記のようなエヴァ歴の私的にとっては、完走できてよかったというだけに、今のところは留めておきたいと思います。


 人は生きていれば外見は変わっていきます。その長い年月の中で、否応なく変転する社会や関係性や立場などで、想いも考え方も変わっていきます。TV版第1話が放映されて26年という月日は、主人公のEVAパイロットと同い年(14歳)だった人も”不惑”を迎える年齢になります。親の庇護から独り立ちし、既に人の親になっている人も多い年齢です。
 創作者である庵野監督も、TV版公開時は35歳。今年61歳。若い頃と同じ部分はありつつも、頑迷だった鋭い部分は丸くなり、他者との関係性についても変化していきます。それは”よき変化”だと思います。
 (さらに年齢を重ねると幼児化を起こし、妙なこだわり、扱いにくい老人となっていくのですが、それはまた別のお話し)

 自分の場合、26年前は既に結婚し子供もおり、現状と変わったところといえば、加齢に伴う外見の老化、体力減少。子供たちは成人し、長男は既に結婚し家を出てしまっている程度。10代でエヴァに触れた人と比べると、大きな変化ではありません。

 それでも、これまでのEVAも含め、同時代性がオタクにとっての通低音が常に流れていることを感じざるを得ません。「REBUILD」された物語は、REBUILDされる理由があった。
 とはいえ、これが庵野監督の限界、という見方もできるような気がします。過去の手あかにまみれた作品をREBUILDせずに、全く新しい物語を紡ぐこともできたはず。
 結局、エヴァという作品はTV版、旧劇場版では一見完結しているようですけど、実は完結しておらず、新劇場版で語る必要があった、という事なんでしょう。

 ひとつだけ言いたいのは、これまでエヴァを観てきた人は、今回の「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」観るとよいと思います。


 を、内容に一切触れなかったw
 内容を含む感想は、blu-rayが出てからしたいと思います。


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