日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「ひきこもり先生」

 NHK総合、6月15日から全5回のドラマ。主演は、佐藤二朗。今日第5回目の最終回が終了しました。
 いつもふざけている佐藤二朗の体当たりの演技が最高に素晴らしかった。


 友人の金絡みの裏切りによって38歳から11年間引きこもり、数年前に焼き鳥屋の店主になって、徐々に社会生活を再開していた陽平(佐藤二朗)は、引きこもり支援の講演をしたことをきっかけに、出身中学校の非常勤講師を任されることになる。
 その中学校には、不登校の生徒を受け入れる”STEPルーム”があり、いじめやそのほかの原因によって登校できなくなった生徒を受け入れていた。
 まだ完全に立ち直り切れているわけではない陽平は、様々な悩みを抱えた生徒たちに寄り添っていく。

 いじめのない学校経営にしたい校長(高橋克典)は、市長が公約に掲げる「不登校ゼロ、いじめゼロ」を実現することで不登校の受け皿としてのSTEPルーム開設をすることでアピールし、末は教育長の地位狙っている。しかし実態としていじめは厳然として存在する。それを、校長の権威をもって教員たちに「いじめはない」ことを暗に強要していく。

 
 「学校は社会の縮図」とは誰が言ったんだろう。地位や名誉に拘り続ける人、自分より立場の弱い人間を執拗にいじめる人、そんな状況を見て見ぬふりをする人。
 一方で、お互いに助け合いましょう、悪い事はしないように、正しい事をしていきましょう、弱い人がいたら助けましょうと、矛盾したことを押し付けてくる。
 大人になるというのは、正しい行いをすることではなくて、清濁併せ呑むことだとだんだん気が付いていきます。学校で学ぶことは、勉強だけでなくそういった社会の不条理です。

 ただ、すべての人が”ずる賢く”生きるようになると、搾取する側にとっては都合が悪い。だから基本的には正しさや優しさを求め、静かに搾取される側を作っていく。

 世の中は矛盾だらけだ。
 優しい世の中がいいのが決まっている。だけど、優しいだけでは生き残っていけない。
 不登校になったり、自殺したりしてしまう人は、その矛盾を受け止めきれなかった人たち。


 オリンピックのごたごたや政治家の発言を見ていると、こういう大人の世界の矛盾が表に出てきたって感じで驚きもありませんが、本当にこんな世の中でいいんでしょうかねぇ。
 強い奴、ずる賢い奴、自分以外の人間は利用するものだと思っている奴、自分の味方だけを重用する奴、自分が世界を動かしていると思い込んでいる奴。
 コロナウィルスがこういった人間を狙い撃ちしてくれると、世の中が浄化されるんですけどね。

 世の大人たちが、正しいことを正しいと言い、実行できる世の中になるとよいのですが。。

 
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