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「アニメ大国 建国紀 1963-1973 テレビアニメを築いた先駆者たち」

アニメ大国 建国紀 1963-1973 テレビアニメを築いた先駆者たち (集英社文庫)
中川 右介著・集英社文庫

1963年国産初のTVアニメ「鉄腕アトム」から1974年「宇宙戦艦ヤマト」、75年についても触れています。

既にTVアニメが始まって2年後の1965生の私。年表を見ると1965は週10本の新作が作られていました。物心ついた67年頃も10本くらいですが、再放送もあったのでそれ以上は放送していました。69年以降はすべてのアニメがカラー化。白黒時代も経験し、徐々にカラーアニメが増えてきて、”動く紙芝居”的な感じから軽やかに動くように思っていました。今、72年制作の「マジンガーZ」をtokyoMXで再放送していますが、いやいや、今のアニメに比べたら全然紙芝居で想像と違っていました。
このように私はアニメ黎明期に幼少期を過ごしていますので、動画(アニメ)については表現の一つとして違和感なく受け入れています。これって、「生まれた時から携帯電話がある」「初めて買ったのはレコードではなくCD」「生まれた時からインターネットがある」などと同様で、時代の断絶を生む。
一度描いたところを保存して同じシーンが出てきたら再利用するバンクシステム。アップであれば口だけ別セルにして省力化を図る。様々な苦労をして週1本のTVアニメを作ってきた。TVアニメ以前からフルアニメ(24枚/秒または12枚/秒)と異なり、TVアニメは8枚/秒が基本(リミテッドアニメ)。止め絵を使えばそれより少ないことも。
その技術は日本で”ガラパゴス”的に発展して、緩急をつけることで少ない枚数でも見るに堪える作品にどんどん進化しています。
正直、ディズニーアニメの”ぬるぬる”した動きは”本物”なんでしょうけど、小さい頃から見慣れたリミテッドアニメの方が違和感なく見れるのは日本アニメの洗礼を受けたせいでしょう。

かつては子供向けだったアニメ。時間帯も夕方から遅くても8時台まででしたが、ここ20年くらいは深夜放送が当たり前になってきました。子供向けから青年向けに。
とはいえ、アトムが始まった1963年には既に大人向けアニメ「仙人部落」(小島功/制作:TCJ(今のエイケン))が制作していたのは驚きです。

www.youtube.com


手塚治虫虫プロから始まったTVアニメの功罪は今までも色々語られていますが、制作側の人の流れなどアニメ草創期の10年+αを俯瞰して観ることのできる資料的価値があります。
興味がある人にはお勧め。

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