日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「シリウスの道」(下)藤原伊織 を読む。

 行きの飛行機で殆ど読み終わってしまい、残り30頁を帰りの飛行機で。
 
 生きていくのはほんと大変。みんないろんなものを抱えて、それでも1日1日を過ごしている。過去があるから現在がある。過去がない人なんていないし、その過去の影響が良かれ悪しかれ今の自分を形成している。現在もまたいろんなしがらみを抱えながら生きている。生きるってことはそういうことだし、そういう事から逃げたりできない。
 目の前にある事から逃げても、その曲がり角を曲がった瞬間に、またそこには新たな問題がある。
 今から20年以上前、実物大の巨大迷路が流行って全国各地にあった。まさに人生はあれ。ただ違うのは、ギブアップ扉がないこと。ギブアップ扉っていうのは、GOALにたどりつく事を諦めた人が、迷路の外に出る為の扉。
 巨大迷路との大きな違いは、時間制限。厳密にいえば、人生にも時間制限は有る。しかしそれがいつなのかは分からない。明日かもしれないし、10年後20年後かもしれない。だから今そこでやるべき事をやる。立ち止まってもいいし、ずっと走り続けなくたっていい。ただ、信じた方向に進み続ける意思があれば、必ずゴールに近づく。
 そうして歩いていれば、同じようにゴールを目指している人とも出逢ったりする。逆の方向を言う奴や邪魔をする奴もいるかもれない。

シリウスの道」の内容とは全く違う事を書いていますけど、でも、そんなに遠い話をしているつもりもありません。
 3人の幼馴染みはそれぞれの人生を歩み、それぞれの立場で25年後を迎えている。でも自分を形造っているものはやはり大切です。巨額のプロジェクトのプレゼンは、最高の内容になる。それは、そこに同じ思いを持つ仲間がいるから。単に傷を舐めあったり、難しいことから逃げる事を許してしまうぬるい仲間じゃない。お互いに自分の能力を最大限に発揮し、同じ目的に向かって歩みを揃える。これが真の仲間になりうる。
 
 お勧め!ただしある程度の人生経験があり、会社勤めは世を忍ぶ仮の姿だけど、それなりに真剣に一生懸命取り組んでいる方だと共感できる部分多いかもしれません。ま、そんなこと考えずとも、全2巻のボリューム、ドキドキしながらあっという間に読める作品。

シリウスの道〈下〉 (文春文庫)

シリウスの道〈下〉 (文春文庫)