日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「スターライト☆ぱーふぇくと!」 を読む。

 火浦功著、(今は亡き)朝日ソノラマNOVELS刊。
 元々、集英社コバルト文庫で出ていた「スターライト☆だんでぃ」「スターライト☆こねくしょん」「スターライト☆ぱにっく」を合本し、その後発表されて単行本化されていなかった2作を合わせ「スターライト☆」シリーズ完全版として刊行されたもの。
 火浦功は、発想が面白く軽くて読みやすい。しかしながら物語が全く完結しない。このシリーズだけでなく、18歳のマッドサイエンティストが活躍する「みのりちゃんシリーズ」「未来放浪ガルディーン」「トリガーマン」各作品すべてが中途半端。最近は新作を書いている様子もなく、火浦功はどうやって生活をしているのか謎だ。
 さて、スターライトシリーズは、SF作品。地球から次々と他の惑星に生活圏を広げている時代、開拓者の様々な問題を解決する組織「地球連邦宇宙開発公団開拓者擁護局」がある。その代理人(エージェント)の鳴海甲介(自称:ボギー、ハンフリーボガードらしい)と謎の女子高生ジギーを中心に、アホな秘密結社と戦う話。
 火浦功の作品は、魅力的なキャラクターを創造して、そのキャラクターの想いのままに物語を走らせてる感じ。だからいつまでたっても完結しない。物語が「ある出来事の一部分を切り取ったもの」と考えれば、ストーリーとしての結末はあっても、物語そのもののエンディングは別にいらないんじゃないかと思う事が最近よくある。手塚治虫火の鳥」も全体としての大団円をみることなく亡くなってしまいましたが、各篇はしっかり完結しています。「サイボーグ009」も、最終篇の構想はあったものの描かれる前に石ノ森章太郎は亡くなってしまいました。(私的には、009は「地下帝国ヨミ篇」で完結したと思ってますけどね。他の作品はパラレルワールドってゆーかあくまでも本編ではない。)

火浦功の作品に触れたおかげで、60年代のクレイジー映画の面白さを知る事が出来たりして自分の中では有難い作家さんです。でも、完結はどちらでもいいので、もうすこし精力的に作品発表してほしいです。