11年前の東日本大震災の時は、 新宿のビル９階で執務中でした。
コピーは滑り出し、２段積みの資料棚は倒れ、これまでも”非常訓練”で何度か机の下にもぐったことがありましたが、この時ばかりは恐怖でした。
２度目の余震の時は、さすがにただ事ではないと思い、刻々と時間が進むにつれて当時増え始めたワンセグで、仙台空港が海水に浸食されていくリアルな映像を見て、さすがにやばいと思いました。
その後の続報で、東北各県の太平洋沿岸地域で津波が発生、更に福島第一原発の電源喪失からの爆発。
幸いなことに、電車が止まって帰宅困難になったくらいで済みましたが、東北の辛苦はここから始まりました。
以来１１年。その傷は癒されることなく今も続いています。
死者１９，７４７名いまだに行方の分からない人２，５５６名。
ＴＶでも、１か月後に浜に打ち上げられ発見された娘さんの母親は、生まれたばかりの孫はいまだに見つからず、ブルーシートに包まれた娘さんを前に、消防団の人から「顔は見ないで上げてください」と言われ、そのまま呆然と立ち尽くしていたことを今でも後悔している、せめて抱きしめてあげたかったといっていました。
自然災害だから恨みのやり場もなく、ただひたすら家族知人を助けられなかった悔恨を自分に向けるしかない。
私もなにかできないかという思いから、５回ほど被災地支援ボランティアに参加しました。
（↓その時のblogです。）
(1回目)
hee.hatenablog.com
(2回目)
hee.hatenablog.com
(3回目)
hee.hatenablog.com
(4回目)
hee.hatenablog.com
(5回目)
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偽善と言われればそれまでだし、被災地をＴＶとかの映像ではなくこの目で焼き付けておきたいという邪な気持ちがあったのも事実です。
でもこの災害は自分の人生にしっかりと刻み付けておきたい。恐らく、関西の人にとっては、阪神淡路大震災がそうだったでしょうし、新潟や熊本、北海道でもその当事者となった人たちにとっては、忘れたくても忘れられない出来事。
岩手や宮城、福島の沿岸部に住んでいた人たちにとっては迷惑かもしれませんが、その万分の一でも気持ちを共有することが、自分にできることだと思っています。
あの日から１１年。
被災去れた方の、いつか来る穏かな日に向かって、寄り添っていければと思います。
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