日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

読書

「ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ 」

三上 延著・メディアワークス文庫「ビブリア古書堂」の2ndシリーズ。 「ビブリア古書堂の事件手帖」第1シリーズは、北鎌倉の古書店・ビブリア堂の主人栞子さんと本の読めない体質の五浦くんの古書を巡る様々な事件を描いたもの。全7巻。 第2シリーズは、…

「パーマネント神喜劇」

万城目学著・新潮文庫 一千年も前から縁結びをやっている神様のお話。だいたい人が住んでいるところには神社がある。うちの近くにも神社はあるのですが、散歩とかあんまししないので、初詣くらいしか私は行きません。どんな小さな神社でも人の生活を守ってく…

「性商伝」

いその・えいたろう著・徳間文庫(初出時タイトル「欲望の司祭たち」/評伝社1990年)風俗もののノンフィクションは、15年くらい前にすごく読んでいました。この本もその頃読んでいたのをすっかり忘れて再購入してしまいました。徳間文庫で「性*伝」とうタ…

「コワルスキーの大冒険 (クラッシャージョウ 別巻3)」

高千穂遥著・ハヤカワ文庫 JA 2年ぶりのクラッシャージョウシリーズ新刊。今回は別巻(外伝)なので、ジョウチームではなく連合宇宙軍のコワルスキーが主人公。 「銀河系最後の秘宝」(本編3巻)のラストで、重巡洋艦<コルドバ>とともにブラックホールに…

「離陸」

絲山秋子著・文春文庫 最近疲れも酷く、目も悪くなり、在宅勤務もあって、今年2冊目と全然本が読めてません。という言い訳。。主人公は国交省の若手キャリアで、八木沢ダムの現場事務所に派遣されている。 ある夜、主人公のもとに山中から黒人の山男が現れ…

「極東セレナーデ」

小林信彦著・新潮文庫。1987年初刊、1989年文庫化。 もともと朝日新聞に連載されていた小説。「ウーマンドリーム」というタイトルで、ドラマ化もされています。主演は裕木奈江でした。一時小林信彦マイブームがあって、その頃購入していたんですけど、ブーム…

「デスハンター」

平井和正原作・桑田次郎絵 今から35年くらい前に、サンワイドコミックスで購入していますが、kindle版がセール価格になっていたので、ポチっちゃいました。 1320円×全2巻が、660円/巻でさらに330円/巻がポイント還元。 漫画原作は、平井和正自身の手によっ…

「凜として弓を引く」

碧野 圭著・講談社文庫「書店ガール」の碧野 圭さんの最新作。 名古屋から東京に引越ししてきた矢口楓。高校入学前の春休みに近所の神社に足を向けた時、どこからか弦音が。境内に弓道場があった。大人に混じって練習をしていた同い年くらいの少年に、弓道教…

「アイの歌声を聴かせて 」

乙野 四方字著/原作:吉浦庸裕 講談社タイガ文庫 先月20日に映画を観てノベライズが出ているというので早速購入、読んでみました。 映画を観ての感想とあらすじは20日のblogで書いていますので、ノベライズ版の感想を。 (↓映画のあらすじと感想) 「ア…

「産霊山秘録」

半村良著・ハヤカワ文庫jaハヤカワ文庫JA通巻1500番達成記念で復刊されました。1973年ハードカバー版。文庫初版は1975年。 以来、角川文庫(初刊は全1冊、その後上下巻に分冊)、祥伝社文庫、ハルキ文庫、集英社文庫と出版社を変えて出ており、その…

「悪夢のかたち 」

平井和正著・ハヤカワ文庫JA ハヤカワ文庫JA1500番到達記念復刊フェアとして、名作日本SFが復刊されました。 小松左京『果しなき流れの果に』、光瀬龍『たそがれに還る』、筒井康隆『東海道戦争』、半村良『産霊山秘録』、眉村卓『司政官』そして平井和正…

「八甲田山 消された真実」

伊藤薫著・ヤマケイ文庫1977年の橋本忍脚本・森谷司郎監督の「八甲田山」は名作で、当時ロードショウで見て以来、何度も観ています。その為、元となった「青森五連隊雪中行軍遭難事件」のほぼノンフィクションと思っていたら、事実は全く異なっていまし…

「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」

万城目学著・角川文庫 9年前、ちくまプリマ―新書で初刊時に読んでいますが、角川で文庫化されていたので買って、そのまま積んでました(^^;)。 かのこちゃんは小学校入りたての1年生。知識に貪欲で、いろんなことが気になり、毎日が楽しくてしょうがない。 …

「逃避行」

篠田節子著・光文社文庫 篠田節子は、何を読んでもはずれがないので、”作家買い”する小説家のうちの一人。といいつつ、ほかにも読む本がいっぱいあったのと、「逃避行」というタイトルから、不倫もの?かと思い、あらすじも読まずいぶん寝かせました(^^;)。 …

「宇宙戦艦ヤマト 黎明篇 アクエリアス・アルゴリズム 」

高島 雄哉著アステロイド6(協力)・角川書店 宇宙戦艦ヤマトオリジナルストーリーの小説です。 「宇宙戦艦ヤマト完結編」(’83公開)と「宇宙戦艦ヤマト復活編」(’09公開)を繋ぐ物語。 もともと「宇宙戦艦ヤマト」ってSFっぽいけど、「そりゃないでしょ…

「超人幻想 神化三六年」

會川 昇著・ハヤカワ文庫JAアニメ「コンクリートレボルティオ~超人幻想~」の前日譚。アニメは見ていませんが、タイトルに惹かれ読んでみた。”昭和”とは似て非なる、超人がいる時代”神化”。戦後の復興期、戦争中に編成された”超人部隊”の生き残りを探す勢力…

「サマーウォーズ クライシス・オブ・OZ」

土屋つかさ著・角川スニーカー文庫 細田誠監督「サマーウォーズ」(2009年)のスピンオフ小説。映画公開後に買っていたんですが、やっと読みました。 「サマーウォーズ」の3か月前、ゴールデンウィークの頃にあった佳主馬くん=キングカズマの物語です。 …

「星空のむこうの国」

小林弘利著・集英社コバルト文庫 奥付を観ると昭和59年11月15日初版発行、とあります。37年前です。 何度目かの再読です。前に読んだのは20年以上前。先月、小中和哉監督によりリメイク版が公開されたので、改めて読むことに。 これはその1986年…

「夏への扉」(新版)

ロバ―ト・A・ハインライン/福島正実訳先日映画を観たので、つい読んでみたくなり35年以上ぶりに再読。探せばあるんだけど、探すの大変なのと、表紙が異なった〔新版〕が出ていたので衝動買いしちゃいました。発表は1956年ですから、今から65年前にもなり…

「青春ドラマ夢伝説 ー「俺たちシリーズ」などとTVドラマの黄金時代 」

岡田 晋吉著・ちくま文庫 岡田晋吉さんは日本テレビの名プロデューサーによる回顧本。 さすがに「青春とはなんだ」「これが青春だ」「でっかい青春」は、まだ赤ちゃんだったので見ておらず、再放送で数話見た程度。 「おれは男だ!」「飛び出せ!青春」「おこ…

「君たちはどう生きるか」

吉野源三郎著・岩波文庫 2018年に突然マンガ化されてじわじわと部数を伸ばし最終的には200万部を超える大ヒットとなった原作本。 主人公のコペルくんは、旧制中学2年生。2年前に大きな銀行の重役だったお父さんを亡くし、お母さんと暮らしている。…

「パパとムスメの7日間」

五十嵐隆久著・幻冬舎文庫 ずいぶん前に買ってたんですけど積んでました(^^;)。 2006年にTBS日曜劇場枠でドラマ化(パパは舘ひろし、ムスメはガッキー)されていたのは知っていたのですが、未見です。 鉄道事故をきっかけに、パパとムスメの人格が入れ替…

「昭和のアニメ奮闘記」

南正時著・天夢人/山と渓谷社 大塚康生・高畑勲・奥山玲子・柴山努・・・。ここら辺の名前を聞いて、を!っと思う人は読んで面白いかもしれません。 日本のアニメ創成期に活躍されたこれらの人々と共に、アニメの業界に魅せられて一時期一緒に過ごされた鉄道写…

「新・AV時代 全裸監督後の世界」

本橋信信宏著・文春文庫 2010年「悩ましき人々の群れ・新AV時代」を改題して11年を経て文庫化。文庫化にあたり”エピローグ”として2021年現在の様子を追記されてます。「新AV時代」タイトルですので、その前に「AV時代 村西とおるとその時代」というノン…

「真説・伊藤博文暗殺」

楠木誠一郎著・祥伝社 今は亡き義父から借りた本。20年くらい寝かせました(^^;)。 伊藤博文といえば、千円札の肖像画で有名、と思った人は私と同世代以上(^^;)。 初代内閣総理大臣。 松下村塾同門の山形有朋とはライバルであった。その山形の命を受けて伊藤…

「「帰ってきたウルトラマン」の復活」

白石雅彦著・双葉社。 「「ウルトラQ」の誕生」「「ウルトラマン」の飛翔」「「ウルトラセブン」の帰還」「「怪奇大作戦」の挑戦」に続く、円谷プロ盛衰記第5弾。60年代末、ウルトラセブンが終了し怪獣ブームが去り、世は妖怪ブーム、そしてスポ根ブームと…

「ツウィンカム野獣伝I」

横溝美晶著・フタバノベルズ いやぁ寝かせましたw実に四半世紀以上。奥付を観ると1992年7月初版。これは古本で買ったのですがそれでも5年後くらいなので、入手は1997年頃。当時、横溝美晶マイブームで、新刊は必ず買っていて、この本は買い逃していた作品。…

「キネマの神様」

原田マハ著・文春文庫 本を読み終えて、次の本何がいいかな、と思い選んでたらカミさんから「映画好きな人には、これいいよー」と言われて読んでみた。 昔から本を読むのも好きですが、同じくらい映画も好きです。どちらかというと、古い日本映画が好きです…

「葉桜の季節に君を想うということ」

歌野晶午著・文春文庫 桜満開の季節も過ぎ、華やかなピンク色から葉桜の青々とした色が目に眩しい今の時期、毎年鷺沢萠の「葉桜の日」を読んでいました。鷺沢さんが亡くなったのは2004年4月11日。ちょうど17年になります。 今年は趣向を変えて同じ”葉桜”を…

「騙し絵の牙」

塩田武士著・角川文庫 映画予告編を観て面白そうと思ったらカミさんが持っていたので読んでみた。文芸雑誌「ダヴィンチ」に連載されていたそう。 大手出版社の社員、速水が、社内の権力抗争や出版不況で、任されている雑誌「トリニティ」が廃刊の危機に立た…